厚生労働省カリキュラム準拠の要約筆記者養成講座のテキストでは、「音声コミュニケーションは、聞こえる人と同様に常に保障されてしかるべき情報であるはず」と書かれています。

要約筆記は、その場に参加するために、その場にある音声情報の大切なところだけを、要約して伝えてくれます。最初は、「穏やかそうに、たくさん話されているように見えるのに、ぶっきらぼうでやけに短い書き方だな」と感じるかもしれません。

考えながら話されるとき、「えーと」とか「あのですね」のように、なくても通じる音声がたくさんあります。また、「~でございます」には、丁寧に話しているんですよ、という意味しかありません。

丁寧に話されているのか、高圧的なのか。楽しそうなのか、怒っているのか。そのような情報(雰囲気)は、その方を見て感じてください。

文字では、細やかな気持ちまで伝えきれません。だから、大切と判断した情報を優先的に書いていきます。話している人の表情や様子で気持ちを、書かれている文字で情報を読み取ってください。

要約筆記は話しことばを全部書くものではないんです。でも意味をしっかり伝えてくれます。

聴覚・言語で身体障害者手帳を持っている聴覚障害をお持ちの方は、病院受診や保護者会、冠婚葬祭などで神戸市要約筆記者派遣事業が使えます。自治会やマンション管理組合の役員会などでも使えます。要約筆記費用は、神戸市の負担です。

ですが、障害者権利条約に批准した日本なのに、障害者差別解消法もできた日本なのに、神戸市では適応範囲が限定的です。こんなところでも使いたい、私たちは必要なんだと、一緒に訴えていきませんか? 近隣市では、もっと幅広く要約筆記が使えるんですよ!

音声アプリについては、こちら


要約筆記サークルこうべ

おしゃべりのとき、頼まなくても書いてくれる人たち

1983年に結成されたサークルです。神戸市や、特定非営利活動法人神戸ろうあ協会要約筆記派遣センターに登録している要約筆記者が多く所属しています。ボランティア派遣にも対応してくれます。当協会と合同の交流会なども、開いています。「筆談でお願いします」と言わなくても書いてくれます。もちろん私たちは声を使って、おしゃべりします。知らない人が見ると、ちょっと不思議な光景かも。

書くことにも、実はコツがあるんです。そんな活動に興味がある方は、こちらへ。


〒650-0016 神戸市中央区橘通3-4-1 神戸市立総合福祉センター2階 FAX:078-360-6369
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